トンロー日本人カラオケ SHE先月、バンコクのトンロー・ソイ55にある日本人カラオケの「SHE(シー)」に駐在員の知人と行って来た。
ここは日本人駐在員御用達の高級店。
豪華な建物が一軒丸ごとカラオケになっている。
あまりの豪華さにタニヤのカラオケが何ともショボく見えてくる。
一人当たり1万円以上はかかるだろう。
実は今日は店の18周年記念パーティーが行われるという。
豪華な内装浮き沈みの激しいバンコクの水商売で、18年も続いているのは凄い。
うがった見方をすれば、よく18年も日本人男性をダマし続けて金を巻き上げてこれたものだ。
あっぱれと言いたい。
普通のカラオケ店は、小ホールや個室が中心の店構えだが、SHEは3階の個室群の他に2階にステージと観客席の大ホールあり、ちょっとしたコンサートも開かれる。
今日はこのステージで18周年記念イベントが開かれる。
雛段の女の子はバンコクトップレベル入店してまずは女の子のチョイス。
2階にある待機部屋の雛段に30人は座っていて壮観だ。
選んだら3階にある個室に入る。
管理人は好みの色白の子を選んだ。
こういう時はたいてい北部人になる。
彼女もチェンライ出身の23才だった。
更に突っ込んで聞くと、何と山岳民族のタイヤイ族だった。
いかにもというパターンだ。
小さい頃に家族でバンコクに移り住んだそうで、昼間はウェブの会社でOLをしているが、給料は1万バーツほどなのでここで働いているという。
カラオケの個室も豪華絢爛以前は近くのカラオケ店「雅(みやび)」にいたが、店が厳しいのでSHEに移ってきたと言う。
タニヤは連れ出しがメインで嫌なので、連れ出し不可のこの界隈にあるカラオケで働いていると言う。
いかにも金よこせ的な接客やトークもなく、静かに会話とカラオケを楽しめた。
日本語のカラオケは最新のマシンが入っているが、タイ語のカラオケを歌う時はパソコンを使った出力になる。
ジョニ黒と黒霧をボトルキープそこでタイカラを歌う時は、全ての日本語の歌が終わるのを待ってから機器を切り替えなければならない。
どうも客がタイカラを歌うことを想定していないらしい。
2-3年で異動になるので、タイ語が話せない駐在員向けの店だからか。
管理人がタイカラを歌うと、想定外だったようで女の子たちは目を丸くして驚いていた。
やがて各個室に「パーティーが始まりました!」とお呼びがかかり、我々も女の子と2階の大ホールに降りて行った。
廊下までカップルで溢れている会場は日本人男とタイ女のカップルで立錐の余地もない。
ステージでは歌や踊り、コントなどが繰り広げられていた。
コントは全てタイ語。
管理人でも理解不能。客は99%日本人なのだが、、、
しかし日本人男が連れているタイ女がゲラゲラ笑い、キャーキャー騒いで盛り上がっているからこれでいいのかもしれない。
日本人のオッちゃん連中も女の子を脇に侍らせてご満悦の様子。
ピコ太郎登場!途中で変テコなピコ太郎が登場すると、会場にいる全員で♪This is a pen♪とPPAPを踊って大盛り上がりだ。
このような客も女の子も店のスタッフも一緒になって盛り上がる雰囲気を創るのが、タイという国は本当に上手い。
客に選ばれなかった女の子達が、雛段に座って手持ち無沙汰でこの盛り上がりに加われないのが可哀そう。
保守的な中高年の日本人男性は、各国の男性客が出入りする国際的な雰囲気の夜の店では落ち着いて飲めないらしい。
2階大ホールのステージそこでこうした日本人男性客オンリーのカラオケ店が、アジアの都市を中心に多く存在する。
昼間、会社で口を開けば「我が社もグローバルに展開しなければならない」などと言っておきながら、夜になると島国根性丸出しの閉鎖的・排他的な習性が出るのが面白い。
こうした市場のニーズをがっちり掴んで儲けているのがこの種の店。
支払いは当然自分の財布ではなく、会社の経費だから値段など知ったこっちゃない。
この種の店が儲かる訳だ。
セクシーダンス!!管理人には経費使い放題の特権も無く、今日はただ接待を受けただけの立場。
バンコク駐在員様を羨ましくも思うが、飲み食いも女遊びも身銭を切った方が感慨もひとしおと思うのは単に負け惜しみか。
一通りのステージが終わると、メインイベントはいかにも即物・享楽的なタイらしく、何とビンゴゲームによる「現金つかみ取り」。
20バーツ、50バーツ紙幣が多いが、中には100バーツ、500バーツ、1000バーツも入っている。
タイ女はもう目の色が変わって大興奮状態だ。
マイクパフォーマンス(でもタイ語です)ビンゴの番号が読み上げられると、会場から歓声や溜息が漏れる。
見事ビンゴになるとステージに上がって現金をつかみ取る。
司会者から「オメデト~!」、「オナマエハ~!」とマイクを向けられると、日本人のオッちゃんたちは照れくさそうに「トシです」、「マサです」などと答えていた。
管理人と連れの女の子は、残念ながらビンゴにならなかった。
女の子ががっかりしているので、ビンゴ!と言って100バーツを恵んであげた。
さんざん飲んで歌って踊って興奮冷めやらぬうちに午前1時を回ったので、管理人一行は駐在員様の運転手付きアルファードに乗って帰った。
ビンゴで当たると現金つかみ取りだ! 日本人男とタイ女のカップルだけが大集合した何とも異様な空間のSHE。
今夜は知らない人は外からは決して伺い知ることはできない、不夜城バンコクのハイソな迷宮に足を踏み入れることができた。
駐在員様のリッチな夜遊びを体験させてもらった。
この種の店ではゴージャスな非日常感を味わえるが、管理人的にはタイ地方都市の場末のカフェ-やタイ人が行くカラオケの方が好きかも。
日本を忘れて南国タイの異国情緒をまったりと楽しめます。
それなりに楽しめました!