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少し前、ブーラパー大学にて開催されたBOI主催の講習会に参加しまし
た。

職場のスタッフから聞いた限りでは、そのテーマとして「企業が外国人
に対して労働許可証を発行する際の審理基準の解説」ということで、私
にとっても非常に興味深い話に映りました。

「本当に必要な職位であるのか。その外国人が、その職位に適した能力
を要するか否か。」ということに関して、BOI内部でどのような審査が
行われているのか、私にとってはまったくにブラックボックスであり、
その実情を知るのに絶好の機会だと判断したしたからです。

しかし、講習会は私の期待とはまったく裏腹に、上述のテーマとは異な
るもので、

「近く、BOIが労働許可証発行審理においてのコンピュータシステムを
導入する。ついては、各企業にユーザ名とパスワードを発行するので、
今後においてはWEB経由で申請を行っていただきたい。」

という主旨の元、そのシステムのオペレーション説明会という内容でし
た。

それゆえ、参加者の年齢層は各企業での若手層、年齢にすれば20歳台の
タイ人がほとんどです。BOIから来ている講師の年齢も推定で35歳です。
そのような中、どう贔屓目に見ても私が最も年長者であり、何とも場違
いな雰囲気を感じてしまったのは事実です。

ただ、日本時代のSEの端くれであった私の目から見て、講習が行われた
ブーラパー大学のコンピュータ室の機器類には目を見張りました。すべ
ての机上にあるモニタテレビの大きさは24インチ、クライアント端末の
CPUは3GHZ、メモリは4GB、ディスク容量は1TBです。

私は、講師の話のヒアリングを一緒に行った自社のスタッフに一任し、
自分の机上にあるクランアント端末の中にどのようなデータが格納され
ているのか、どのようなアプリケーションがインストールされているの
か、あれこれと操作してソフト面での解剖をすることに余念がありませ
んでした。

なお、講習会のテーマに関しては、完全に私の誤解であったようだとわ
かりました。実は、私はBOIから届いた講習会の招待状の本文を読んで
いず、スタッフが発する口頭での説明の一部分だけを聞いて、勝手に早
合点してしまった次第です（第4,222話 了）。

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