チュラロンコン大学百景;新入生の制服の掟 に続いて、大学の制服ネタです。
タイの大学生は制服着用です。
日本からタイに来た人は戸惑うかもしれませんが、
タイでは、中高校はもちろん、専門学校から大学にいたるまで、
制服着用!! です。
私など、仕事でアジア各国の大学を訪問することもあるのですが、
特にフィリピンの大学などに行ったら!
ついつい、
学生のくせに、制服を着ていないのは何事だ!!!
などと思ってしまいます。
↑ 完全に感覚がタイ化してしまっている
でも、実は、その制服着用が厳格なのですが、その種類は実はゆるくて、
基本的には、各自が布を買って仕立て屋さんに持ち込んで仕立ててもらいます。
(最近は既製品も多くなってきたようですが)
そのため、基本は
黒(または紺)と白なのですが、細かいところでいろいろバリエーションがあるのです。
そのため、
・胸やウエストを強調したボディコンシャツに、
・超ミニスカートといった、ここはナイトクラブか!!!
と突っ込みたくなるような、大学や女子学生もあらわれたりします。
#ちなみに、タイでは小中学校では授業料は無料なうえに、制服も無料で支給されます。
日本は授業料は無料ですが、様々なお金がかかります。
奨学金制度も(見方にもよりますが)充実していて、貧しい子供でも高等教育を受けることのできる制度があります。もっとも、貧しい家の子が厳しい受験戦争に勝てる可能性は薄く、例えばチュラロンコーン大学の学生の親の平均年収は極めて高い状況です。 (参考:
チュラロンコン大学百景;学期休でサイアムスクェアは大賑わい )
ネットで流れてきた画像です。
わからない人には、わからないと思いますが、
わかる人には、とっても面白い!!
無粋を承知で少し解説すると、
チュラ大(CU)はいかにも真面目な古いタイプの制服です。
一番の左側のタイプでは靴も「白」でいかにも「高校生の延長」のような制服です。
その右は、一応は流行りのミニに若干のボディコンですが、
流行を一応追ってみました、でも傍から見ると「ダサい!」よね、って感じ。
バンコク大学(BU)は、左側が、極限まで開いた胸元、ボディコン、短いスカート、黒の靴とまさに流行の先端!
それも一般化して逆の意味でダサいとみるや、右側のようにさらに個性的な制服がはやりだしました。
タマサート大学(TU)は、適度にオシャレ、適度にダサい中庸的に描かれています。
そして、多分この絵を描いたのはABAC(アサンプション大学)の学生!
バンコク大のような下品なまでに短いスカートではない! 靴の色も黒や赤といった「いかにも」ではなく、個性を出している。 そして、ブランドの小物を持って高級感もあふれている。
暑い国でカーディガンをあおっているのは、超高層・ハイテクビルのエアコンのはいったキャンパスで、
移動はBMWなどの高級乗用車! ということまでも示しているのでしょう。
ちなみに、
チュラの女子はダサい! と他大学出身の女性から「敵意をもって」言われますが、
特に、金持ちでハイセンス代表のABACのチュラ大女子学生への対抗心は強い気がします。
実際は、各大学でも学部やコースによっても相当イメージは変わります。
マヒドン大は基本的には地味系なのですが、金持ちの師弟が集まる(かつ入試難易度の低い)インターナショナルコースは、ケバイ学生ばかりで多く驚きます。
で、そのチュラ大学のポスター、、、、
(http://www.chula.ac.th/CEO/littlebid/)
チュラロンコン大学内で、写真だけはバンコク大的なポスターです。
これは、
チュラロンコン大学の、「もう少しだけ プロジェクト(โครงการ “อีกนิด”)」のポスターです。
もう少しだけ、服装の乱れを、気にしましょう!
というキャンペーンです。
「もう少しだけ」で良い服装になるところは、さすがチュラです。
(ABACやバンコク大、そして多くの大学は「もう少し」という次元じゃありません。)
そして、学内のあちこちに掲示された「もう少しだけ プロジェクト」の啓蒙ポスターです。
このような正しい服装にしましょう、、、、
いかにも、お利口さんのチュラ大らしさがプンプンします。
シャツをダラシナク出した男子学生はイケないけど、
ちゃんとした格好の男子学生にはトキメク、、、、
って、
本当か???? 普通の若い女子は逆じゃないのか? とつっこみたくなります。
チュラ大学内に掲示するには、ギリギリの下ネタです。 スリムでキツすぎるズボンはカッコ悪い!
と言いたいようです。 そりゃ、足を上げられないほどキツイズボンはないですよね。
ちなみに、
タイ人のイメージする日本人女性 で書いたように、タイでは老若男女下ネタのオンパレードなのですが、チュラ大の中では、下ネタ会話はほとんどなされません。