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昨年。。。

絶望と悲しみの中で見た夕日。



父が亡くなった一報を受けて、急遽日本へ駆け付ける事になった前の日に観た夕日。

この時の事は決して忘れられない。



そして。。。
その夕日が、同じ位置に来る日が来たのだ。

月日が流れるのは早いものだと感じる。

俺としては、天国の父に挨拶へ行こうと思い、朝起きてからＢＴＳに乗って。。。



こんな所へ来ました。

理由は全く無く、何故かお寺と言えば此処を想い出したのだ。



どう、拝むのか全く知識は無かったが、とにかく来たかったのが本音。



入り口で”入っても良いですか？”そう聞くと快諾を得た。



駅前に位置するが、中は深々として静かだった。



この日のバンコクは快晴。

そして、故郷の秋田は雪が舞っていたと言う。



お袋に電話すると。。。
”時々雪がちらついて､とても寒かったけど､荒れることはなかったなぁ～”

去年と同じだ。



暫く、境内をブラブラ。

　

通りすがりの人に聞くと、拝む場所は駅下に在ると言うので戻る事に。



俺は、タイでお寺巡りなどは特に興味は無かったが、こうして歩いていると神聖な気持ちになるもんだと。。。



暫く、入り口でタイ人がどう拝むのかを観察。

それを、確認してから入って拝んだ。

仏像の前に膝間つき。。。
この一年の俺の気持ちをぶつけた。
思いっきり念じながらぶつけた。

天国の父に届け！
そう思うと、本当に胸が熱くなった。

どれくらい手を合わせただろうか。。。
もう、ぶつけるものが無くなって目を開けた。



帰り際に、もう一度振り返って眺めた。

すると、近くで小さく白い蝶が舞っていた。

そして、ひらひらと俺の前を通って消えて行った。

それを、目で追っていると何か、気分が清々しくなった。

実家では、近親者でお寺に行ったそうだ。

また来年！

父よ！天国で幸せあれ！！！
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