昨年末から追っている新規顧客獲得に向けての取り組み。。。
最初の訪問では、俺一人に対して、相手側は8人のスタッフが会議室へ入ってきた。
通常であれば、多くて2名ほどの日本人出席して、会社案内を聞いて頂く。
最初は、その程度に収まり、興味がある場合は次のステップへと進むのだが、流石に俺も驚いた。
通訳も出席したので、会社案内の資料を配り、日本語での説明に入った。
シーンとして聞いてくれて、俺からの話は終了した。
そして、相手側にバトンが渡った瞬間から、矢継ぎ早に質問攻め状態へ入った。
集まった面々の半分以上は技術者だったのだ。
当然、俺に答えられる質問の回答はマチマチになった。
そこで、俺は一気に解決するためにも、是非に工場見学に来ていただいて、実際に目で見ていただければどうか?
そんな提案をした。
帰ってきた答えは。。。
”時期尚早”
だった。
じゃぁどうしよう?
そこで考えたのは、工場の責任者を呼ぼう!
そして、再度にミーティングを開催するでどうだろうか?
その提案には賛同して頂いた。
そして後日に、俺の勤務する会社の工場から部門長を引っ張り出してまで行ったミーティング。
刑事が容疑者を尋問するような、ミーティングとなった。
しかし、部門長は全ての質問に対し、丁寧に説明し集まった面々の納得の表情を見る事ができた。
ミーティングが終わって、駐車場に戻り、彼はカビンブリへ、俺はバンコクに戻る時に部門長は言ってくれた。
”しゅんさんよ。。。こんな大きい日系の会社の部品作りに貢献してみたいよ”
胸がジーンとした。
実は、最初のミーティングからその日までは、少しだけ苦労した。
何故に、工場の部門長が行かなければならないか?
突然の申し入れに応えてくれるのか?
そこで、俺はポンさんに、今回の事を説明し、納得したうえでポンさんの口から部門長へリクエストしてくれたのだ。
少し、時間は掛かったが、快諾してくれた。
そんな経緯があったのだ。
そのミーティングから、約一か月が経過しても、相手側からは全くコンタクト無し。
こちらからコンタクトしても帰ってきた回答は。。。
Sorry to keep you waiting. Just now, we not get new information from our team,
If we get new information, will inform back you soon.
何か動きが有ったら連絡するから、それまで待っててくれとの事だ。
そして、数日後に動きが有った。
資料を送ったので、社長のサインと社印を押して、返送してくれと言うのだ。
送られてきたのは。。。
3枚綴りの資料だった。
これは、日本語では”機密保持契約書”とでも言えばよいだろうか。
要するに秘密を守ると約束してくれと言うのである。
以前も、同じような経験もあるし、同僚たちから聞いても、社長はサインしないだろう。
そういった見解だった。
しかし、同時に、これからはこのような案件が増えてくるに違いが無いので、何とか社長を説得しようと応援してくれる事となった。
当然、まずはポンさんに相談した。
すると、社長は英語が苦手なので、アメリカに留学経験もある息子に相談してみようと言うのだ。
数日後に資料に目を通してくれた。
すると、特に内容には問題は無いし、サインをしてくれるだろうの事だった。
そして、社長が在籍の時に、事情を説明しサインを求めた。
社長も、既に資料のコピーも手元にあるし、息子から事情も聴いているようだった。
だけど!
”誰かにタイ語に翻訳してもらってくれ”
サインを貰えずに部屋に戻ると。。。
ポンさんが、貰ったか聞いて来るので。
駄目だった事を告げると。。。
”相手の会社の資料を頂戴”
そして、資料と一緒に部屋を出て行った。
ポンさんは社長に絶大な信用がある社員の一人。
そして10分ほどで帰ってきた資料には、サインが有った。
社印も押されていた。
感謝。
早速、郵便局に向かった。
受付番号の紙を出力して待つ事5分。
速達郵便書留でサラブリへと送付完了。
およそ、4か月を掛けて、ここまで辿り着きました。
次は図面のゲット。
はてさて、我々に作れるような図面が送られてくるのだろうか?
まだまだ、時間が掛かりそうです。
淡々と頑張るだけです!!
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